ごあいさつ Greetings

このたび、2019年5月11日に開催されます、第16回日本褥瘡学会九州・沖縄地方会学術集会会長を仰せつかりました、医療法人真鶴会小倉第一病院形成外科の石井義輝です。
学術集会開催にあたり、一言申し上げます。
 
わが国における今後の医療・介護は「地域」をキーワードに、いわゆる「住まい」を中心として、これを医療・介護・介護予防が支えていく構図が描かれており、褥瘡の予防・治療も例外ではありません。しかし、その実現にあたっては現状からの大きな変化が必要と考えられます。具体的には、医療・介護従事者のみならず、患者さん自身やそのご家族、さらには地域に住むすべての人々が「プレイヤー」として参加することではないかと考えます。
学術集会が開催年される2019年は、日本においてラグビーワールドカップが行われます。福岡県をはじめ、九州地方は全国的にラグビーが盛んな地域の一つであり、今回のワールドカップでも福岡・熊本・大分で試合が予定されています。そのラグビーに関する言葉でよく知られているものに、“One for All, All for One.”というものがあります。これは、個々人の自律の上に成り立つ相互扶助精神を表したものであり、まさに昨今の褥瘡ケアをはじめとするチーム医療の精神と合致するものと思います。そこで、この言葉を学術集会のメインテーマといたしました。今回、学術集会と並行して市民公開講座も開催予定であり、医療・介護従事者はもとより、広く一般の方々にも褥瘡について考えていただく機会にできればと考えております。さらに、翌2020年には東京オリンピック・パラリンピックも控えており、障害者アスリートの方々と褥瘡との関係についても議論する場にできればと考えております。サブタイトルに掲げました『ハッピーの“わ”』を多くの方々とつなげていければと思います。
北九州市での開催は、2013年に産業医科大学の安田浩先生が会長をされた第10回学術集会以来となります。北九州市は我が国で最も高齢化の進んだ政令市であり、かつ最も人口減少の進んでいる都市という、「課題先進都市」です。その一方で、我が国の近代産業黎明期を支え、環境対策もいち早く進めてきた「対策先進都市」でもあります。そうした点からも褥瘡についての議論を深めるにふさわしい街ではないかと考えます。2019年5月には改元も行われる予定です。新しい元号の下、次の時代の幕開けとなるこの時期に、北九州の地で皆様とお目にかかれますことを楽しみにしております。
 
略儀ながら開催に際してのご挨拶とさせていただきます。
 
第16回日本褥瘡学会九州・沖縄地方会 学術集会
会長 石井 義輝
医療法人真鶴会 小倉第一病院 形成外科 部長
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